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執筆者の写真裕樹 高野

大宮・きもの處 つじへGO!


着物が好きな方には、

「会社と自宅の間の生活の導線や、

 自宅の近くに顔なじみの着物屋さんがあると、

 何かあった時に、頼れますよ。」

と、お伝えしています。


大宮に引っ越してきた時、地元にどんな着物屋さんがあるか見て廻っていて出会ったのが「きもの處 つじ」さんでした。


そろそろ6年くらいの付き合いになりますが、改めてお話しをお聞きました。



【創業100年を超える老舗】

都内で刺繍職人をしていた御曾祖父様が、関東大震災の前に大宮に越してきて、御祖父様が呉服業をはじめられたそうです。


大宮駅周辺はここ数年、慌ただしく変化をしていっています。

私が20代の頃、大宮を初めて訪れたころにあった西武百貨店も、loft、ラクーンと変わっていきました。


三代目の紳一朗さんにお聞きすると、お店も最初は今のラクーンのところで商売をされていて、20年ほど前に今の場所に移転をしたそうです。


大阪で修行をされてから家業に入られた、産まれも育ちも「大宮」の三代目に、変わりゆく大宮で「呉服屋」を営むことについてお聞きすると、

「大宮は区役所が移転し、東口も西口も再開発が進み、高層マンションもできて街が変化の真っ最中ということもあり、新しく住み始めた方、街を離れる方と、人の入れ替わりが多いです。

新しく住む方は、着物との接点がこれまであまりなかった方が多く、それこそ真っ新な状態な方と接することも多いので、一からお伝えできるという喜びもあります。

ただお話しをしてゆく中で、お客様に“どう伝わるのか”を意識しないと、独りよがりになってしまうので、その点、試行錯誤の連続です。」

と、快活にお応えいただきました。

変わりゆく街に、変らずにあり続ける“呉服屋さんの想い”に触れることができました。



【主にどんな着物を?】

お客様のご要望にそって、染め物、織物を問わず、取り扱っていらっしゃるそうです


が、“強いていうなら”染め物よりも織物には力が入ってしまうそうです。

私も何度か冷やかしで催事に伺ったことがありますが、他のお店ではなかなかお目にかかれない商品を拝見する事が多々あります。




取り扱っている商品は、世に言う「高級呉服」という商品になるのですが、それだけは裾野を広げることができない危惧も感じられていて、お買い求めやすい木綿やウールの着物や、男物も取り扱ております。



【新しい試み】

着物屋さんは、お客さんとの接客時間は、どうしても長くなってしまい時間とれない中、なんとか時間を作ってFacebookやInstagramに投稿をしているそうです。

そのおかげもあって、都内からも足を運んでいただくこともあるそうです。



【三代目のお着物は?】

少し立ち入った質問をさせていただきましたが、ニコリと笑ってお答えいただきました。

「仕事中は、羽織くらいは“やわらか物”を着ることもありますが、長着はどうしても木綿などが多くなってしいますが、“仕事だから着る”だけではなく、木綿の着物にしかない“魅力”があると思っています。

ただ、最近ネットなので見かける木綿の魅力というと、“洗える”ということばかり取り上げられますが、着続けた木綿の着物の「トロっとした感じ」は、なんとも言えない魅力の一つなのに、なぜそこをお伝えしないのか、不思議です。

商売抜きの純粋な好みで言えば、麻が一番好きです。

着ていくことと“着ぐせ”がつくところに、魅力を感じます。」

と、熱く熱く語っていただきました。




【名刺代わりの着物】

お店にある商品は、どれもお店の“顔”になる商品だと思いますが、名刺代わりに一反撮影させていただけませんか?と、お願いをすると、スルスルっと広げていただきました。

大島の絣の格子です。

極私見ですが、格子の大きさって難しいと思っています。 中途半端な大きさだと、なんともどっち付かずで、魅力がありません。 “名刺代わりの大島”は、格子が絶妙な大きさです。 茶系の大島、以前はピンとこなかったのですが、先日若い知人の着こなしを見てから興味が湧いてきています^^




「着物屋さんは敷居が高い」と言われます。

でも、その高い敷居を乗り越えると、深い商品知識を持ち、品の良いコーディネートを提案でき、価格も良心的なお店がの顔をみることができます。

少し遠いですが、ぜひ大宮までおこしください。


 

きもの處 つじ 埼玉県さいたま市大宮区仲町2−35 大宮駅東口から徒歩5分 電話: 048-641-1807


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