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  • 執筆者の写真裕樹 高野

異質で実験的なアウター「キマイラ」



男性の着物のコーディネートの場合女性の様に、 帯揚げ、帯締め、帯留などのアイテムが無いことから、 羽織もので変化を提案することは多いと思います。

無論、「遊び着」だったら、帯揚げ・帯締め・帯留をしても良いと思います^^


でも、羽織の形は袖の有無くらいで、ほとんどが同じ形をしています。

あとは、織りや素材、色柄の違いですが、どうしても無地感が強い傾向にあります。


「今までにない羽織ものを作ってみたい」

そんな思いから、色柄のある“悪い船主が着ている様な”羽織ものが作りたくて、Hジャケットを作りましが、 2年目の今年は、早々に、さらに逸脱していこうと思っています。


ギリシャ神話に登場する、

ライオンの頭、山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ生物「キマイラ」の様に、異質で実験的なアウターを、

コードネーム「キマイラ」という、厨二病的なネーミングで

定期的作っていこうと思っています。


コードネーム「キマイラ」は、

・着物で着ることを軸足に、和洋兼用で着られる。

・従来の、羽織、袖なし羽織、角袖、トンビ、

 インパネスではない、

 “異質で実験的なデザイン”である。

・素材はデッドストックの絹布に限りらず、

 他の素材も積極的に使っていく。



そして先日、初めての「キマイラ」が産まれました。


キマイラ01

Hジャケットを元に、袖、身丈、左右非対称のアシメントリ―のアウターです。

素材は地厚のデッドストックの絹布です。

モノづくりをしていると、どうしても残布が出ます。

無駄なく使うための糸口になればと思い、以前作ったHジャケットの残布を袖と身頃に使ってみました。


サンプルで自分用につくったHジャケット01は、作って早々にお買い上げいただき、私の手を離れていきました。

自分が商品マネキンになるはずだったんですけどね💦

それから早1年、やっと自分用アウターを作れました。



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