top of page
  • 執筆者の写真裕樹 高野

小千谷、着倒しています


まだ6月だというのに、クーラーをつけないと室内で熱中症になってしまいそうな、近所の外出とはいえ、単衣の着物を着るのに躊躇する暑い日が続きます。 普段からいいかげん(良い加減)で着ていますので、すでに本麻の小千谷は何度も袖を通しています。 だって、暑いでしょ?

着物をきはじめたころ、本麻の小千谷は憧れの存在でした 当時は反物価格の最安値が6万円くらいで、「これは生涯手に入らないなぁ」と思っていました。

ただ最近は、ネットだと機械織りのものは値段が下がってきたようで、探してみると3万円代から見つけることもできます。 今年は、オリンピックが延期しコロナで夏のイベントもどうなるかあやういこともあり、浴衣や夏物の販売が厳しいと聞きます。 消費者からすると、普段手に入りにくい価格帯の小千谷がお値打ちで手に入る、小千谷デビューにはもってこいなのかもしれません^^

麻は強い素材です。 画像の小千谷は5年以上、夏は週2回は袖を通していますから、80回以上は着ている思いますが、衿も擦れて切れたりせず、まだまだ活躍してくれそうです^^

小千谷の良い点の一つは、ご自宅でお手入れがしやすいことです。 外出から帰ってきたら、洗濯機(手洗いモード、最後の脱水を設定できる範囲で最短)で洗ってベランダで干せば、風通しが良ければ翌日は乾いてしまいます。 私は衣装持ちではありませんので、小千谷は2枚しか持っていませんが、保多織の単衣、着物風に着る浴衣を数枚のローテーションで、夏は乗り切っています。

麻は水に濡れても乾きやすいんです。

夏は急な雨に見舞われることもあると思いますが、そんな時でも心配はありません。直ぐに乾いてしまいます。

麻の繊維は、細いだけでなく、繊維の中心には細長い空洞、繊維表面には無数のひび割れと小さな空洞がある多孔構造になっています。 そのため、雨や汗などの水分を早く吸い上げ拡散することで、水分の蒸発を促進してくれます。 つまり、吸水性に優れ、かつ、速乾性にも優れているということです。 調温、調湿性などに優れているので、夏は涼しく、多孔構造の為繊維には空気の層がたくさんできるため、冬も暖いんです。 小千谷の襦袢が通年にアイテムになりつつあるのは、そんな理由だと思います。

どうしても最初の出銭が大きいので購入を躊躇しますが、気兼ねなく使っていただけるので、コストパフォーマンスは高いと思ってます。

ただ一点、小千谷を着られる際に注意をしていただきたいことがあります。 小千谷は透け感ありますので、衿無しの浴衣として着られるのでしたら、肌着、ステテコなどを着ることをお勧めします^^

 

Hジャケットは羽織としても、羽織の上でも中でも、 そして洋服の時には、ジャケットとしてもお使いいただける、 和洋兼用の羽織風ジャケットです。 https://www.otokonokimono.net/hjacket

閲覧数:43回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page