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  • 執筆者の写真裕樹 高野

欲張りなマフラーは、帯にもなりました


男性の帯と言うと、角帯、兵児帯、三尺帯があります。

「三尺帯は子供の帯だよ」と言われることがありますが、三尺帯は職人さんや、自宅などで簡単に着るために締めた帯で、子供が締めた姿が大人が三尺帯を締めた姿に似ていることから、三尺帯=子供の帯、と言われるようになったようです。


知らんけど(;^_^A


実際、子供の「三尺帯」は、九尺くらいあるみたいです。


自分も着物を着はじめた時に、母が「お父さん(祖父)はいつも着物で、家では三尺を締めていた。三尺っていても子供のじゃないよ。」と言っていたので、三尺=子供の帯、というのは随分長く言われてきたのだと思いました。


さて言われ的な話はこれぐらいにして、3メートル以上ある角帯や兵児帯は、慣れてしまえば締めることは難しくはないのですが、めんどくさくないかと言われたら、やはりめんどくさいです(;^_^A


では、今の角帯や兵児帯がその点が改善されずに、進化や変化の袋小路で行き詰まっていて、もっと簡単に締めることができる帯に取って代わられて欲しいかと言われれば、それはまったくないんす。

一枚の布を体に巻いて形作るのこと自体は、カッチョエェと思っております。ある意味美学や美意識みたいな感じです。


だから、とって代わるというよりも、角帯、兵児帯、三尺帯の他にも、選択肢が増えて欲しいと思っています。

レザーを使い、男性の角帯に変わるようなベルト風なものを、色々な方が作られていたりします。

作り帯も、「角帯を締めてる風」の体裁ですが、もっと推し進めて違う進歩・進化があって良いと思っています。

いっそ結び目のところにモバイルバッテリーが入るとか^^


男性の帯は、試行錯誤をされているのが現状だと思います。


先日、Hジャケットを作成して余った端切れから作った、たんろんマフラーをしていて、

帯の代わりに締めてみたら、どうなるんだろうか?

と、考えが降りてきました。


たんろんマフラーは長さが2メートルほどあり、角帯や兵児帯より短く、三尺よりも長い、帯として締めると長さ的には今までにない、新しい立ち位置の帯になります。

締めたらどうなるんだろう?と思い、早速締めてみたら・・・


いい感じ♪です!


締めてみた たんろんマフラーは、サンプルで作ったHジャケットのハギレで、少し地厚でハリのある生地です。

現在、商品として販売している たんろんマフラーは薄く軽やかな生地なので、このように帯として締めるのは向きません。


先日、デザフェスでお会いした、つくば・和ゴコロくらぶさんも、SNSに投稿した たんろんマフラーを見た時に「帯にも使えますね!」と、おしゃっていただきました。

デザフェスでも、和ゴコロくらぶさんも同じような使い道の生地を販売されていました。

つくばと大宮、離れていても、同じようなことを考えていたのが、おかしかったです^^


この帯、何か「新しいコンセプトの商品」にしたい、というよりも2mの生地があれば帯の代わりになる、というなんとも拍子抜けするコンセプトが、すごい可能性を秘めているなと思います。



初めて着る人、着慣れた人にも、帯を締めるのがめんどくさいという思う時はあります。

でも、腹にあてて、後ろでからげて、両端を左右に挟み込むだけ。

もしかしたら、すでに誰かがやっていたけど、知らなかっただけか、廃れてしまって埋もれてしまっただけかもしれませんね^^

 

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